憧れと愛

 眠れないので、書きかけの話の主題をまとめてみた。

 幻聴や幻視に振り回されて、本当に好きなのか、病気のせいでそう思い込んでいるだけなのか、訳が分からなくなって悩んでしまった。
 でも、なんかそこは問題じゃない気がしてきた。
 姿が見えれて嬉しい気持ちは、素直に信じていい気がしてきた。 

 過去を振り返って、物語の中に織り込もうとしてたら、気持ちが整理された。
 知らない人が見て分かる文章になってないかもしれないけれども、「区切り」として投稿します。

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 憧れて、同じようになりたいと思うことは、プラスの感情で、よいことのように言われている。
 実際、できないことができるようになったり、よい効果もある。
 しかし、悪い側面もある。

 わたしは、すごく憧れる気持ちが強い子どもだった。
  あんな風になりたい。
  どうしたらできるようになるんだろう。
 そう思って、好きになった人に話しかける。

 たいていの人は、自分が好きなことを好きになってくれたら喜ぶので、親切に教えてくれたりする。
 共通の話題ができて、話が盛り上がることになる。

 しかし、「自分」というものがある以上、完全に同じになることはできない。
  できたり、わかったりして、「教えられる」という立場でなくなってしまったら、どうするのか?
  違うことに興味を持って、違う話題を持ち出したくなったら、どうするのか?
 自分をとるか、相手をとるか、究極の選択を迫られる。

 実は、自分が自分に問うているだけであることに気づかず、自分の陰におびえる。
  あんな風になりたい。
  あきらめなければ、放り出さなければ、きっとなれるはず。
 そう思って頑張っても、そもそも許可を与える立場にあるなどと考えていなければ、「認める」という行為をすることもない。

 その上、「本当にしたいことをするべきだ」という考えを持っていたら?
  頑張らなければ受け入れてもらえない。
  しかし、頑張れば、相手より自分を選んで一緒にはいられなくなってしまう。
 どっちにしても別離が待っている。しかし、そう考えているのは相手ではなく自分であることに気づかない。

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 自分がしたいことは、自分一人の時にして、相手といる時は相手がしたいことに合わせる。
 そういう生き方をしてきて、やりたいことのない人といることになったら?
  一緒の時間を楽しむことができない。
  目的がないから、判断もつかない。
 なんでもない時間がすごく苦痛になる。

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 どう考えても無理なことでも、意志が強すぎれば、放棄することができない。
 わたしの場合、「生きているだけで精一杯で、今以上を望むことは無理」となるまで、走り続けた。
 病気や老化という問題に直面するまで、考えを改めることはできなかった。

 良いところを好きになれば、よいことをしようとする。
 悪く取らずに、よく取ろうとする。
 でも、それは本心じゃないから、無理がでてくる。
 それでも理想を求め続ける。
 そうすると、その反動がどこかへ向かう。

 わたしの場合は、「悪いことだと思うけど、嫌いではない」という人に向かった。
 なんで、そうなるのか、ずっと不思議だった。
 答えは簡単なことだった。
  よいところを好きになったら、ダメなところを嫌いになるんじゃないかと恐れる。
  でも、だめなところを嫌いになれなかったら、恐れることがない。
  「嫌いにはならない」という結論がすでにでている。
 自分がそうだから、相手もそうだと思う。そして、素直になる。

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 素直になった時に、出てきた本当の自分の気持ちは、自己否定だった。
  どうしても、愛されていると信じることができない。
  だから、こんなに愛を求めるこの人も、いつか諦めて絶望するに違いない。
  その日を心から願う。
  それでいて、違う結末を期待する。
  でも、自分と同じ不幸を味わってほしいとも思う。
 願いが叶っても、何一ついいことはないのに、願わずにはいられない。

 人には言えない、言葉にもできない、暗くてドロドロしたカタマリを自分の中に感じる。

 わたしが信じられないだけで、愛はあるのだ。
 そう思えるようになっても、自分が愛することはできない。

 自分も愛することができるのだ。
 そんな風に意識を変えるためには、長い長い歳月が必要だった。

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 憧れと愛を混同している間は、「一つにはなれない」という嘆きの意味がわからなかった。
 わたしはわたし、あなたはあなたで、好きなことをすればいいと思っていたし、バラバラなままでいられると思っていた。
 でも、意味なんてなくても、特別じゃなくても、ずっと存在を感じていたいと思ったら、目的の違いは問題ではなくなった。

 生きていることに意味はない。
 目的もない。
 だからこそ、心を傾ける存在があることが救いになるのかもしれない。

 きっと、弱いから分かる、愛の大切さもあるのだと思う。

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 ミミルは、憧れ。
 マノンは、愛。
 昔のわたしと、今のわたし。

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