本のリスト

 2012/05/09アマゾンで購入した本のリスト。「2173年、日本」のメモ。

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「グラマラス・ゴシップ5」(華不魅、新書館、\680E、2010/11/10)

「The Five Star Stories X」(永野護、角川書店、\1,000E、2000/10/01初版、2011/11/15第20刷)
「The Five Star Stories XI」(永野護、角川書店、\1,100E、2003/04/30初版、2011/11/15第6刷)
「The Five Star Stories XII」(永野護、角川書店、\1,100E、2006/04/10初版、2011/07/08第2刷)

「刑務所なう ホリエモンの獄中日記195日」(堀江貴文、文藝春秋、\1,000E、2012/03/15初版、2012/04/05第2刷)

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 「グラマラス・ゴシップ」も「ファイブスター物語」も、未来が舞台。
 昔は何とも思わず物語を楽しんでいたけど、未来設定の難しさを体感して改めて感心する。

 未来設定の場合、説明しなければならないことが増える。
 簡潔にまとめることも求められるし、話の流れに溶け込ませることも求められる。
 どちらも非常に難しく、説明だけでドラマがなかったり、何も書けなかったりする。

 そんなこんなで、時間がかかっても仕方がないという気がしてくる。
 次にいつ出るのか分からないけど、気長に待ちましょう。

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 「刑務所なう」は、獄中のツイッターのコメントが面白かったから読もうと思った。
 他にも「2173年、日本」の中で、「自由区らしい人物像って誰?」で一番最初に浮かんだ人物だからという理由もある。

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 保護区というのは、水源地である森林の成長を見守りながら、自分たちが食べる米や野菜を作って暮らす人々。
 経済競争の外にある。
 足りないものは保護区同士でやり取りしたり、自由区から買ったりする。
 大量生産に向かない山間部の狭い田畑で林業と農場を主体とする生活を送っている。
 森を作ることが主な役目なので、ゆったりした時間の流れに生きている。
 やることはたくさんあるので忙しいが、天候に左右されるので暇な時もある。
 主に女性と子どもと自由区を引退した男性が住んでいる。

 磯や入り江を守る「漁業+農業」タイプの保護区もある。
 売るための漁業は自由区扱い。
 食べるための漁業は保護区扱い。

 管理区は自由区の一種で、保護区で使われる服や日用品などを計画的に製造している。
 教育機関、研究機関、交通機関、医療機関なども含まれる。
 体力のいる保護区では暮らせない人が、決められた仕事を請け負って生活する弱者救済も行われる。
 金銭労働で動いているが、管理されているため競争はない。
 専売だから、売れないという心配もない。
 「自由区からの税金で、保護区が使うものを供給する」が一般的な流れ。
 主に中学生と学者と公務員と病人が住んでいる。

 自由区は、水源地を守っている保護区のために必要な経費を払う義務を負っている。
 それ以外は自由。
 規制もなければ、福祉もない。
 必要なものは、必要とする人がお金を集めて作る。作った人は必然的に発言権を持つようになる。
 税金を集めてサービスを提供するわけではない。
 売るための農作物を生産している農家は、自由区になる。
 売るための電化製品を製造している工場も、自由区になる。
 主に16歳以上の男女が住んでいる。

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 保護区と管理区は仕事や住居を与えられるけれど、自由区は自分で勝ち取らなければならない。
 「事業を起こす、就職活動する、親の仕事を継ぐ」などが問われる。

 たとえば、両親が自由区で商売をやっている場合、3~7歳の間に子どもを保護区に預けるのが一般的。
 シングルマザーで仕事がない場合、保護区には行って、保護区を維持する仕事に就くという方法もある。この場合、親子は一緒に住む。

 保護区には子どもがたくさんいるので、学校がある。無料で入れる。
 7~12歳の間に読み書きそろばん、歴史や科学などを習う。

 管理区にも学校がある。ただし、有料。
 管理区の学校の方が、保護区の学校より専門的。
 科学者や医者、工場運営の仕事に就くことが求められるから。

 保護区では、自然を観察しながら小さな違いを学んでいく。繰り返し接することでゆっくり身につけていく。
 管理区では、体系的に学んでいく。知識が知恵となるように体験学習もする。
 自由区には教育機関はない。必要なら個人的に雇って習わせる。

 多くの子どもは、3~7歳で親元から離れて、保護区で暮らす。

 7~12歳で教育を受ける。
 自由区では、勉強より大人の手伝いを重視する。体力づくりや、友達との接し方を学ぶ。
 管理区のエリートの子どもは、管理区でエリート教育を受ける。
 自由区のお金持ちの子どもは、自由区で家庭教師に教えてもらう。

 13~15歳で寮に入って工場勤務を経験する。
 農業と工業が一番人手が必要な仕事だから、子どものころに経験させる。
 自由区でうまくいかなくても、「駄目なら○○すればいい」という安心感がある。
 農業や工場勤務が嫌なら、何とかして自由区で生きる手段を見つければいい。
 何が向いているのか、何ができるのか、迷わなくていいように最初に体験する。

 子どもが勤務する工場は、実習ではなく、実際に使うものを作っている。
 失敗すれば困るので、真剣勝負。

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 16歳で成人する。
 自分のことは、自分で決める自由を持っている。
 家族より、地域や友達とのつながりが強い世界になる。

 保護区の場合、仕事を持つことになる。
 すると毎月おこづかいが支給される。
 このお小遣いは、通販で買い物をしたり、自由区(国内都市)に遊びに行く時使うこともできる。

 たとえば、保護区までの送迎と着替えがついたバスツアーのようなものがあって、食事を楽しむことができる。
 保護区に持ちこめるものは限られているので、○○体験などに人気がある。買い物はあまりしない。

 自由区にとっても、保護区の人々が観光に来ることは大切な収入源になっている。

 今は、道路工事や施設の建設など、土木工事による公共事業が雇用対策として用いられている。
 未来では、計画生産や地域通貨など、お金の流れを作ることで雇用対策を実施している。

 基本的に、対策が実施されるのは保護区と管理区だけ。
 自由区は自己責任の下に自由が許されているので、規制をかけたり、保障や保護したりはしない。
 どんな結果になっても手は出さない。
 救済を望むなら、保護区か管理区に移転することが求められる。

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 わたしのハンドルネームely(エリー)は、Elysium(エーリュシオン)という単語の最初の3文字から作った。
 残り4文字がどうしても覚えられなかったから、最初の3文字だけ使うことにした。
 意味は、「ギリシャ神話の極楽浄土、理想郷、至福」など。

 「楽園ってどんなとこ?」は、わたしにとって永遠のテーマ。
 しかし、よりよい暮らしを求めれば求めるほど、自由ではなくなっていく。
 何をもってよしとするかで、まったく異なる世界になる。

 自然に溶け込む暮らしを目指せば、「できないこと」がたくさん出てくる。必然的に習慣や伝統に縛られた世界になる。
 自分らしくあることと目指せば、他の人の自分らしさと衝突してしまう。必然的に競争社会になる。

 どちらかといえば、自然に溶け込む暮らしをよいと考えている。
 しかし、好きなものを好きなときに食べる自由も捨てがたい。
 毎日出なくてもいいけど、そんな日もあるといいと思う。

 最初はシステム化された閉ざされた世界を想定していたので、どうしても行き詰ってしまう。
 「楽園の話」ではなく、「楽園が破たんする話」になってしまう。

 特に目的もなく、いろいろな町を見てみて、「循環システムを持つ閉鎖された世界」ではなく、「全体を保護して、一部を開放する」という考え方に変わった。
 理由は、国土の利用は連続していることが分かったから。

 たとえば、重工業地帯の隣には、軽工業地帯があったり、住宅地帯があったり、一定のパターンがある。
 単純化すれば、「仕事(工業、農業)」と「仕事をする人を支える仕事(商業、サービス業)」などがある。
 仕事場の近くには必ず住宅街があって、住宅街の中心には駅など交通機関がある。
 新幹線から見ただけではよく分からなかったけれど、いろんな電車に乗って気がついた。

 わたしにとって、住宅街を離れると田園地帯があるのが普通だけど、工業地帯のところもある。
 川崎はそんな感じ。海沿いの工業地帯はまるで異国にいるようだった。

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 保護区は、弱者を保護するために存在するわけではない。国土を保護するためにある。
 森林地帯を守ることで、安全でおいしいお水が手に入るなら、十分商売になると思う。

 山間部の暮らしは厳しい。
 だから人が減っていく。
 すると子どもの人数も減って、村に学校がなくなってしまう。町まで何時間もかけて通わなければならなくなる。
 収入や子どもの負担を考えると町で暮らした方がよい。
 そして、ますます子どもが減ってしまう。

 そんな流れを変えるために、「森林を育てるための人材を住まわせる」という目標を掲げる。
 ある程度の集団で暮らせば、「仕事(林業・農業)」と「仕事をさせるための仕事(食事・風呂・散髪・教育など)」を確保できるだろう。

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 じゃあ、そんな世界でどんなことが起きるのか?
 システムが問題なく動いている世界なので、何も起きてくれない。

 個人にはいろいろ起きる。
 3~7歳で親から離れるとか、13~15歳で大人になるための試練を受けるとか、16歳で成人することとか、結婚や出産、保護区に戻る戻らないなどがある。
 でも、その一つ一つは、現代と共通する部分も多く、普通に書くとわざわざ未来設定にする意味が盛り込めない。

 自由区は、今の暮らしとあまり変わらないから、保護区にスポットを当てた場合、自由区行きのバスツアーは大きなイベントになる。
 でも、特殊な世界の平凡な日常を描写しても、共感しずらい気がする。

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 どこをどう切り取ったらいいのか、それが分からない。
 まだまだ悩むことでしょう。

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