設定を変えよう

 「No.2」では、わたしには理解できないことが多すぎて書けない。卒寮式を舞台に、「未来の選択」をテーマに、独白形式の短編小説にしたらいいのでは?

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 現状に満足していれば、日々は淡々と過ぎていく。
 地味な基礎訓練を繰り返して、技術をあげるような暮らしになる。
 そういう生き方は好きだけど、ドラマにはならない。

 制度に問題を作って、立ち上がらざるを得ない状況を設定すれば、ドラマになりやすい。
 でも、問題が大きくなりすぎてしまう。権力闘争が絡んでくると、わたしには理解できなくなる。争う以前の部分でいろいろ問題があるから、どういう心境なのか想像できない。「○○を気にしない」という状況が分からない。

 構造的な問題を取り上げるより、嫌なことをする人物を登場させた方がうまくいくかもしれない。
 倒すか、知らない一面を知って好きになるか、なんらかの変化が起きる。
 でも、わたしなら倒すより距離を置くことを選ぶだろうし、良いところを見つけて嫌いでなくなっても「好き」まではいかない気がする。

 制度や人間関係が穏やかなら、日々は淡々と過ぎていく。
 それでも、避けようがない問題は起きてしまう。

 この話の場合、「保護区と自由区、どちらで暮らすか?」がもっとも大きな決断に思う。制度が絡んでいて、個人が勝手に変えることができないから。

 制度や人間関係に無理やり問題を起さなくても、「未来の選択」だけでドラマになる気がする。
 むしろ、無理矢理問題を起すから、展開がつまらなくなっていたような気がしてなりません。

 そんな理由で、「No.3」を考えてみました。
 以下、概要です。

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 主人公の少女は、保護区に戻って、料理人になることが夢でした。知らない食材が知りたい。新しい調理法を身につけたい。そんな料理への興味から、いろいろな保護区に行くことを希望していました。食べさせる相手を意識したことはありませんでした。
 ところが、入寮式に招待された音楽を聞いて、「誰」を意識するようになった。
 願い通り保護区に行けば、自由区で活動する彼らに会うことはありません。しかし、自由区に出たからといって、食べてもらえるわけではありません。そもそも、自由区という選択肢は全く考えていなかったので、行って何をすればいいのか分かりません。
 少女は、卒寮までの3年間、自分の気持ちと向き合います。

 小説は、卒寮式から始まります。
 式の進行に合わせて、主人公は、いろいろなことを思い出していきます。

 「2173年、日本」で国が育成したい人材は、「国土を保護する人」と「技術者」です。
 「芸術は人につくもの」という考え方から、国家が支援することはありません。その代り、規制されることもありません。好きになって支持してくれる人が支えていきます。
 「寮の式典に招待する」も、支援の一つの形です。

 保護区に戻るためには、「決まりを守る」「他人と協調できる」など、資質を認められる必要があります。
 そのため、卒寮式では、卒業証書の代わりに、「保護区入区許可証」が手渡されます。この証明書があれば、一度自由区に出ても、子育てを理由に戻ることが認められます。もらえない場合、生涯、保護区に入ることはできません。しかし、たいていの子どもはもらえます。
 工場勤務や寮生活で優秀と認められた場合、「進級許可証」が手渡されます。こちらは、数名が手にできる特別な証明証です。技術者・研究者としての資質を認められた証です。

 「保護区入区許可証」がなければ、自動的に、自由区行きが決定します。
 「進級許可証」がなければ、研究機関に入ることはできません。

 卒寮式では、一人ずつ壇上に呼ばれて、許可証が手渡されます。
 この場で、異議申し立てをすることができます。
 本人が、「自分に許可証が下りないのはおかしい。理由が知りたい」と質問されれば、説明します。
 周囲が、「許可証が与えられるのはおかしい」と異議申し立てがあれば、賛否を問います。
 会社の昇進面接のようなことをします。
 たいていは、質問も、異議申し立てもなく、予定尾通り進行していきます。

 許可証が与えられて、選択できる未来がはっきりしたところで、自分の将来を宣言します。
 「保護区、自由区、研究機関」など行き先と、「料理人」など職種などが一般的です。

 宣言は、その場で、本人が口にしたことが絶対です。
 これは、保護区という閉鎖的な空間で、支配が始まるのを防ぐための措置です。
 また「自分で自分のことを決める。決めたことに責任を持つ」を最初に経験する、自立のセレモニーでもある。

 親にも、友だちにも相談せず、その場で、一人で、決めなければいけません。
 もちろん、たいていの子どもは、予想通りの結果なので、事前に決めていた通りに宣言します。
 しかし、「進級許可証が降りると思ったのに、おりなかった」など、意外なことが起きます。
 あるいは、それまで口にしていたのと、全く違う未来を選ぶ子どもも出てきます。

 少女は、最後の最後まで迷います。
 けれど、答えを出して、みんなの前で宣言します。
 その過程を丁寧に追ったら面白いのではないかと思う。

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 そういえば、このブログは、「2173年、日本」を完成させる経緯を残すために始めたんだった。「生死観について考えるだけではなく、短編小説にしてみよう」と別のことを始めて、すっかり忘れていました。

 昔は、書いてみないと分からなかったけれど、最近は、プロット状態で考えられるようになりました。
 ちょっとだけ成長です。

 また変わるかもしれないけれど、今のところ、そんな風に変える予定です。

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